2010/04/01

【Music Works】S90XSがキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!

◎エイプリルフールネタではありません。本当に買っちゃったよS90XS。S80の登場以来、ずーっと憧れていた「S」を遂に購入である。鍵盤をきちんと購入したのは…日記をひっくり返すとなんと2002年の5月。8年も前の話じゃないか...
正直なところ餅にはまだまだ愛着もあるのだが、なにぶん鍵盤が壊れてしまっては致し方が無い。♪レとレの音が出な~い、どうしよどうしよパキャラマ~みたいな状態では弾きたくても弾けない。

◎しかしいよいよ購入となると10万を超える買い物は(たとえやもめになっても)腰が引ける自分。楽器屋にたどり着いて、試奏をしつつ考え込んでは、動物園の熊の如くぐるぐると歩き回って買おうかどうしようか思案に暮れる漆黒のロングコート32歳。 店員さんごめんなさい、どう見ても怪しかったよねw
まあ結局「餅の鍵盤が壊れてちゃぁどうしようもない」と言うのが最後の踏ん切りになったわけだ。

◎そういえば、購入が済んでから店員に聞いたのだが、S90XSって売れてないのかと思いきや、意外に売れているそうで、S90ES下取りに出してでも買う人もいたそうな。DTM板の評判はあてにならんなw 一方でS70XSはさっぱり売れていないらしい。
まあ、76鍵と88鍵の価格差を考えればね…

>◎おおよそ想像はしていたがやってきたS90XSの箱はデカくて重かった。 ただ、MOTIF8のそれよりは奥行き方向が一回り小さい。 そしてS90XS自体も、ひとまわり小さい。幅はほぼ同等だが、奥行きと高さが小さいのだ。88鍵シンセと言う事を考えれば、かなりコンパクトな部類だと思う。
とはいえ30杉のオッサン片足突っ込み野郎が餅の撤去とS90XSの設置をすると腰が悲鳴を上げそうなので、会社の後輩をタバコ2箱で買収して設置。 ありがとう後輩。

◎そしていよいよ試奏。 オマケでつけてくれたFC3(非売品って書いてあったな…何故か)を繋いで音を出す。 勿論音色はプリセット1番「Natural S6」。
…うおおおお(感涙)餅ピアノとは全然違う、どこまでも「ナチュラル」な音。特徴はあってもクセのない音。 これをソフトシンセの数十分の一の容量で実現しているのだ。
一方でプリセット2番、「Full Concert Grand」はMOTIF直系らしいローハイの上がった堅く力強い音。(MOTIF XSではこれがプリセット1番) レコーディング前提のモニター環境ではややハイが耳につくが、これを内蔵EQで軽く落とすと実に透明感のある音になる。 正直言って、この2音と珠玉の鍵盤の為に
20万円出したと言っても過言でない。

◎やはりこの力強くクリアーな出音とマルチサンプルのスムーズなつながり、至高のタッチと破綻のないコントロール性、そして指先・耳から全身に伝わる「高揚感」は、ソフトシンセ+MIDIコントローラには絶対真似の出来ない領域だ。正直KX8とかの「鍵盤だけ」にしてソフトシンセメインに移行しようかと思った時期もあったし、コスト的には絶対そっちのほうが有利なのだが、それだけでは埋められないものがS90XSには確実にある。(MOTIFが最新鋭だったころには、MOTIFにもあった)。ソフトシンセが「音源」なら、ハードシンセはやっぱり「楽器」なのだ。

◎そしてもう一つ、これまたMOTIF XS直系のパフォーマンスモード。 初代MOTIFの時点から強力なパフォーマンスモードを持っていたが、XSのそれは実は中身がQYシリーズなんじゃないかと思える程だ。 アルペジエータがもはやパターンシーケンサと呼べる程の出来で、それが4系統もあるので、事実上4トラックバッキングシーケンサとして機能する。 左手でルートを押さえてリズムとベースを鳴らしつつ、右手でバッキングを鳴らしてマイクで歌えば簡単に「ひとりライブパフォーマンス」の完成だ。 これは楽しい!!
これ、パフォーマンスクリエータで自分の好きなように組めるのかな。 それはそれで楽しそうだし、ライブ(私はしないけど)ですごく使えそう。

◎いやあ、音楽関係の投資は本当に久しぶりだけど、その分いい買い物をしたと思う。
まだまだ(夜を徹してでも)触りまくりたいし、Blogに書きたい事もいっぱいあるのだが、まだまだ全然触れてないし、やたら長文になりそうなので数回に分けてロードテスト的にインプレしていく予定。
とりあえず今言える事は、DTMの世界に足を突っ込んで十数年、やっと「音源」でない、面白みのある「楽器」に出会えた、ということだ。

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