【Sound Works】Logic TIps:オーディオループのテンポ調整とフォルダ
◎以前の日記でアレンジウィンドウ上でオーディオデータを切り刻むことによってRecycle! 風にビートスライスする方法を書いたことがある。
切り刻まれたそれぞれのリージョンは現在の拍位置が再生開始位置になるので、最初に切り刻む時点でオーディオのテンポとソングのテンポが同じであれば、ソング側のテンポを変更してもオーディオデータはテンポに追従するようになる。
ちょうど、Recycle!!やACID、Apple Loopでオーディオをテンポ追従させるのと同じような方法だ。
◎といっても当然切り刻まれたリージョンを順繰りに再生するのでテンポを速めれば波形の重なりが怒るし遅くすれば空白の時間ができる。
早くする場合は切り刻んだすべてのリージョンにクロスフェードを設定すれば、比較的スムースにつながってくれる。
クロスフェードタイムは各ビートのアタック感が損なわれない限界の値を狙おう。 あまり小さくするとプツプツ音がする。
遅くする場合はDenoiserプラグイン等を使ってオーディオ側のフロアノイズを極力目立たないようにしよう。
◎で、こうやって出来たリズムだが、これをバックグラウンドとしてずーっとループさせるとなると、切り刻んだリージョンを全部選択してはコピペ、コピペ、コピペ…これでは面倒で仕方が無い。
そこで登場するのがフォルダだ。 フォルダは複数のシーケンス・オブジェクトをひとつにまとめるもので、フォルダそのものがひとつのシーケンス・オブジェクトとして振舞う。
このフォルダの中に、先ほど切り刻んだリズムを1ループ入れてやると、フォルダ単位で「Loop」パラメータを利用することが出来るようになる。
切り刻んだり並べ替えたりしたオーディオデータをグループとして扱いたい場合に便利な機能だ。
◎また逆に切り刻んでいない(ソングテンポと同期した)オーディオデータあるいはシーケンスデータLoop Onの状態でフォルダに格納しておくと、実際に再生されるループの長さをフォルダの長さで制御できる。
通常ループを止めるには空あるいは違ったデータの入ったシーケンスオブジェクトを置く必要があるが、シーケンスを置かなくても任意の位置でループを止めたり、(エイリアスを使って)ループを再開させたりできる。
◎フォルダの格納対象はトラックをまたいだものでも良い(マルチトラックデータをフォルダに格納できる)ので、MIDIで打ち込んだドラムを楽器ごとにバラしたトラックを作ってフォルダに収納したり、いくつかのSEを散らしたマルチトラック・リズムループを一元管理したりとか、さまざまな使いかたがある。 使いようによってアレンジの自由度や利便性がかなり増すのがフォルダの特徴だ。
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