【Sound Works】Logic Tips:新規ソング作成時、音源をイニシャライズする
◎Logicにはソング呼び出し時にシステムエクスクルーシブを送信する機能が(メニュー上は)無いため、GMシステム・オンやGSリセット、その他新規作成時にトータルリコールとして呼び出したい機能をエクスクルーシブで定義するには、パッと見は曲の頭にエクスクルーシブを打ち込む必要があるように思える。 もちろんこの状態でAutoload.LSOは作成できるので、特に問題は無いのだがやはり
「新規ソングの作成時はアレンジウィンドウには何のシーケンスも入っていて欲しくない」と思うところである。
で、今日はその実現方法を。
題材はMOTIFで、プラグインスロット2にPLG-150ANをインストールしている。 この状況で、MOTIFを初期化しつつ、PLG-150ANをチャンネル15で鳴らすように設定する方法を紹介する。
◎EnviromentウィンドウにMOTIFとPLG-150ANのマルチインストゥルメントを作成し、MOTIF側は15チャンネルを除く全チャンネル、PLG-150ANは15チャンネルだけをアクティブにする。 写真ではVOICEインストゥルメントの10番も切られているが、ドラムボイスに割り当てるためだ。
MOTIF側のカスタムバンクメッセージと各バンクのインストゥルメントネームを定義したら、MOTIF側のマルチインストゥルメントの各サブチャンネルにある「Prg」「Vol」「Pan」チェックボックスを全てOnにし、初期値(Prg…バンク0の0番、ボリューム100、パン64)を書き込んでいく。 これで、MOTIFはどのサブチャンネルを呼び出しても、音源が初期プログラムに戻されるようになる。
◎次にPLG-150ANの設定だが、こいつはMOTIFのポートに内臓音源パート15とPLGパート2のレシーブチャンネルを変更するエクスクルーシブを送ってやる必要がある。
シーケンスを用いないでこれらのエクスクルーシブを送るには、Logicのカスタム・バンク・メッセージがバンクセレクト(CC0、CC32)以外の、SysEXを含めた全てのMIDI情報をバンクセレクト情報として送り出すことが出来ることを利用すれば実現できる。
◎送り出すべきSysEXは、
・F0 43 11 6E 37 61 03 0E F7(PLGパート2のレシーブチャンネルを0E(15)に)
・F0 43 11 6E 37 0E 03 7F F7(パート15のレシーブチャンネルをOFF(7F)に)
なので、これをカスタムバンクメッセージに追加してやる。
バンク番号のあとの(a)(b)と言う記号は、音源に送り出すMIDIメッセージの順番を示しているので、SysExは最初に送信するように順番を設定してやる。
あとは、打ち込んだSysEXを使用するバンク分コピーしていけばよい。
◎この状態でAUTOLOAD.LSOとして保存しておくと、次回から新規ソングを作成した際、MOTIFあるいはPLG-150ANをアレンジウィンドウに呼び出した段階でその音源(あるいはパート)が初期化されるようになる。
各音源のチャンネル1を最初からアレンジウィンドウにアサインしておけば、いきなり初期化も可能し、さらにその際にバンク0、プログラムナンバー0で呼び出すようにPrgチェックボックスをOnにしておけば、バンク0以外のエクスクルーシブメッセージも必要なくなる。
なお、「オプション」-「環境設定」の、リセットメッセージは全てチェックをOnにしておこう。 ボリューム/パン以外のパラメータを全て初期化するにはこれらのチェックが必要になるからだ。
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