2009/08/17

【Journey】東京ナミイタ探訪ツアー・八広/東墨田

東向島編より続く…
◎東向島から四ツ木陸橋を渡り、八広エリアに突入。そのまま脇道をまっすぐ進むと八広の駅が見えてくる。 クソ暑い中延々歩き回った私は駅前で一息つこうと思ったが、その計画はカンタンに打ち砕かれた。 京成電鉄の駅はそんな駅が多いのだが、八広の駅は完全に下町に埋まっている。 駅前はお茶どころの騒ぎでなく見事に住宅しかなく、表通りに至ってはどこが駅前だか判らない。
そいでまたその住宅が見事に年代モノ。 駅前の交差点(と言うか単なる十字路)からしてこの佇まいである。

◎うだるような暑さの中、細い路地とナミイタに囲まれた下町をずんずん歩く。 ただ吹き抜ける風は意外に涼しい。 と言うのもこのあたり、あまりクーラーをかけている家が無く、室外機が回ってないのだ。 所々にある商店が打ち水で道を冷やし,家々の窓はどれも全開。 私が子供の頃に過ごした「猥雑な下町」の風景がそこにあった。

◎八広の町を南に下り、町の匂いが独特のものに変わるころ、平行に走る2本の道に出る。 その向こうが東墨田だ。 このあたりは旧名「木下川(きねがわ)」。 東京最大の皮革産業・油脂産業の町である。 産業の性格上どうしてもあらぬ偏見を受け,もともとは浅草界隈にあったこのあたりの産業が、まるごとこの地に強制移転させられたとか。
町の所々にはこのような建物が点在する。 中ではなめし革などが干されている訳だ。
他にも油脂産業やら何やら、関連する大小さまざまな工場が立ち並ぶ。

◎そしてこういう土地には鉄工所なども集まってくる。 決して労働条件が良い訳ではないこれらの産業、どこの都市でも「端に端に」追いやられてこういった場所に集まってくる。
極め付きにはゴミ処理場までこの地にある。
かつて私が住んだ下町の隣町は,産業こそ違うがやはりこういった小さな工場がたくさん並んでいた。 私にとってはこういう風景は懐かしさがあるのだが、別の視点で見ればここは東京という「都市」が持つ、見た目のキレイさを傘に着た「排除の論理」の象徴でもあるのだ。
山谷といいここといい、いくら追いやっても覆い隠す事の出来ない都市の暗部、こういうところにこそ、「都市」の本当の姿があると感じるのは
私だけだろうか。

◎…と言う訳で東京ナミイタ探訪ツアー1貝目は個々迄の地域の風景をゲットして終了した。
本当はこの後バスで山谷に戻り、そこから土手通りに出て吉原を見て回ったのだが、流石に土地柄「吉原」の町を写真に収めるのは無理だった。 山谷からそれほど離れていないので、東京近郊の人は是非自分で足を運び、近郊でない人はGoogleストリートビュー等でその姿を見てみて欲しい。 そこもまた、かつての歴史とともにある「都市の暗部」である。
さて次回はどこに行こうか。 三ノ輪とかも面白いし、今回ニアミスした京島・曳舟エリアも面白そうだ。

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